Babilejo (0000)

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Id: #keizi20060416021533 (reply, thread)
Date: Sun Apr 16 02:15:33 2006
Name: Totoro
Subject: 科学と宗教、反証不可能なんたらを読みました^^

「科学と宗教」で検索してたら辿りついたのですが、読んでみてなるほど、ふーん、頭いいなあと思った。何者だこの人はと、何をやっている人だと、思ったのであります。それからいっぱい本読んでるんだろうなーとか。数学も得意なんですか?

普段から考えているような内容ではあったんですが、こう言えばいいのかあと勉強になりましたよ。

悪い奴をやっつけちゃ駄目よというのも読みました。理屈はわかります。まあ、僕はシンプルなんで殴られたら殴り返します。社会全体から見たら色々な要因が重なって罪を犯すに至ってるので、法律が寛容であるのはまあ良いかもしれませんが、僕という個体は感情もあって、生物だから生存競争みたいなものもあって、子孫残してなんたらかんたらと色々やることが多いので。殺された後は文句は言いませんが、というより言えませんが、殺される前は戦います。それでやっぱり、その悪人という奴が生きていると、この先僕の生存が危うくなるのでやっぱりやっつけちゃえと。

面白いサイトなので定期的に見ようかなと思ってます^^
ではでは。


Id: #keizi20051207173617 (reply, thread)
Date: Wed Dec 07 17:36:17 2005
Name: 相州は藤沢の人
Subject: お初書き込みます

 初めまして。  イングランド語の改善に取り組んでいる人はいないものか、と調べていましたら、ここにたどり着きました。 そして他の色々なコラムも読むにつけ、あなたは私ですか? とつい思ってしまったほど、私と思想が似ていておどろきました。 私も常々、「英語」=世界共通語なんて言説が自明の前提になっている現代世界に疑問を抱いておりました。また私はアイヌ語を大学の講座で囓った経験がありまして、そんなところから出発して、日本の近代化政策による国内の地域言語の破壊という、日本国内の「植民地政策」にも批判的になっている人間なので、こちらのサイトに書かれた文章がまさによくぞ書いてくれた、と感激するような内容ばかりでした。そこで思わず掲示板にも書き込んでしまった次第です。(私が思うに北海道、沖縄県、小笠原諸島は日本の海外県であり、特に北海道は明確な植民地です。さらに言えば日本列島全域が東京政府の植民地と見なすことができ、それを支えたのが国語教育・日本史教育・国家神道教育という言語・歴史観・宗教の日本列島住民に対する日本化政策であったと考えています)  私なんぞは国語教育で教育される言語と母語とが非常に近いために、幼少の頃は標準日本語のメディア空間と母語の日常空間がほとんど違和感なくつながり、それがそのまま日本国という近代国民国家とイコールであるかのような幻想を持っていたのですが、現実はまったくそうではないことをようやくわかってきたところです。なのでこのサイトは非常に勉強になりました。 さて私が最近気になっているのが、なぜ日本語ではEnglishをイングランド語と言わず英語というのか、ということです。戦前は、仏語や独語と同じように英吉利語の略としての「英語」という使い方をしていたのに、戦後ではアメリカへのコンプレックスのせいなのか、他のヨーロッパ言語の呼び方は略語使用を止めてフランス語やドイツ語という言い方が普通になったのに英語だけはいつまでたっても英語のまま、まったく不思議です。辞書の見出しも「フランス語」や「ドイツ語」に対して、相変わらず「英語」です。これは倫敦がロンドン、伯林がベルリンになったのに、札幌や稚内は相変わらず当て字のまま、ということと(植民地支配の意識と被支配の意識の違いはあるとはいえ)似ているかもしれ ません。  あげくには最近ではイギリス方言・アメリカ方言ではなくイギリス英語、アメリカ英語などと呼び、さらにはアメリカ語なんて語も出てくる始末です。(確かにもとの単語はBritish English やAmerican Englishですが、これを訳すならイングランド語ブリテン島方言とかイングランド語合衆国方言などが適切でしょう)それならば、日本語の各方言も東北日本語とか九州日本語と呼ぶかと思えば、それどころか琉球語を頑なに沖縄方言と呼び続け、言語学上の別言語と認めない風潮は変わらない。  最近では関東以外の地域出身の芸能人に故郷へ電話をさせて、方言を使わせて嘲笑を取るような下劣なバラエティー番組まで許容されてしまうような時代を嘆かずにはいられませんが、ここのサイトの文章を読んで、高貴な思想を持つ人がちゃんといるのだということを知りました。これからもがんばってください。では。  
Id: #keizi20051111224346 (reply, thread)
Date: Fri Nov 11 22:43:46 2005
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20051110032918
Name: 後藤文彦
Subject: なぜか書き込み頻度が高くなって有り難いこの頃

ふかとんさん、はじめまして。 私は 「ラテン・ギリシャ系の高級語彙を避け、基本語からの造語を多用する」 と書いてしまいましたが、 私の意図は「非日常的な難解語彙を避けて簡単な日常語から造語しよう」ということなので、 (比較的)簡単な日常語となっているラテン・ギリシャ系語彙までも排除しなければ ならないとは思っていないし、 基本語彙の集合をゲルマン系語彙のみに純化すべきだとも思っていません。 とはいえ、確かに、epoch-error よりも age-mistake とかの方が 分かりやすいかも知れません。 ただ、造語の構成要素とすべき基本語彙の数を減らせば減らすほど、 一義的に単語を定義するには より多くの基本語を組み合わせないといけないようにはなってしまうとは 思います。例えば、procedure を基本語彙から外すことにすると、 way では、「方法」という割と広い意味なので (語源的にはともかく「道」はぜんぜん違う意味だから、その意味では roadを使うこととして)、「手順」の意味にするときは、 way-order にするとか。 造語の構成要素とする 基本語彙の数として、どれくらいが妥当かは分かりませんが、 私の感覚では1000〜3000ぐらいかなと。
Id: #keizi20051110032918 (reply, thread)
Date: Thu Nov 10 03:29:18 2005
Name: ふかとん
Subject: 英語合理化案について

ページ、少し読ませてもらいました。 で、どうでもいいような小言で申し訳ないのですが、まあ、思ったことは言っておこうかなと。 algorithm→アラビアの数学者の名前より calculate→ラテン語calculus(計算に使う石)より procedure→ラテン語procedere(前進する)のフランス語形procédureより epoch→ギリシア語epokhe(停止)より error→ラテン語errare(間違う)より insect→ラテン語insectus(刻みがある動物)より science→ラテン語のsciens(知ること)より doctor→ラテン語doctor(先生)より memory→ラテン語memoria(記憶)より technic→ギリシア語tekhne(技術)より ラテン語・ギリシア語を避けたいのかどうかがよく分からない語彙になっていると思うのですがどうでしょうか? なお、ゲルマン系の単語に置き換えようと思うと calculate→reckon procedure→way epoch→age error→mistake insect→bug science→knowledge doctor→health-teacher memory→mind technic→skill のような感じになってしまうと思います。意見をお待ちしております。
Id: #keizi20051106212505 (reply, thread)
Date: Sun Nov 06 21:25:05 2005
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20051105091139
Name: 後藤文彦
Subject: そのうちメールでもします(たぶん)

泉さん、ごぶさたしています。 「二番目」の頁は、cgiの使えないプロバイダー環境で、htmlだけを使って (ソースを見てもすぐには正解の分からない程度の)クイズ形式の 緩いアクセス制限をかけながら公開する試験をしています。 といっても、正解に行きついてしまえば直接リンクを張ることもできます。 泉さんの職場の頁もたまに見にいっていたつもりだったのですが、 ここ二、三年は巡回を怠っておりました。 改めて巡回先に追加させて戴きます。
Id: #keizi20051105091139 (reply, thread)
Date: Sat Nov 05 09:11:39 2005
Name: 泉泰弘
Subject: ごあいさつ

こんにちは。 泉泰弘と申します。以前私信を2度ほどお送りしたことがありますが憶えておられるでしょうか? 久しぶりに後藤様のサイトを訪れてみましたが、職場など生活環境が大きく変わられたようですね。ところでサイト移転に伴って以前は誰でも閲覧できたページ(「二番目に・・・・」およびその先)へのハードルが相当高くなっており驚きました。どうやらサイト内にくまなく目を通し、後藤様の生態に精通した人間にのみ入る資格が与えられると拝見しました。私も「変わった趣味」の持ち主という自覚はありますが、「数打ちゃ当たる」は好みではありませんのでこれにて失礼します。 PS.  後藤様に倣って、という訳でもありませんが、私もやたらと文字比率の高いサイトを昨年から作っております。(今日もこれから「自分のやりたいことをひとりで閉じこもって極めた作曲家」のページ執筆に取りかかります。)職場の自己紹介ページ(http://www.ses.usp.ac.jp/ses/kyouin/shigen/izumi.html)下のリンク先から飛べますので、お暇な時にでも覗いていただければ幸いです。
Id: #keizi20051031224500 (reply, thread)
Date: Mon Oct 31 22:45:00 2005
Name: 後藤文彦
Subject: 音楽ネタがそれとなく続いてるんで、

今、ケーブルのミュージックエアでソロ・ピアノ・サミット2002ってのを やってるのをちらっと見て(聞いて)たんだけど、ジャッキー テラソンは 気に入りそうかも知れない。この人も要開拓か。
Id: #keizi20051028132125 (reply, thread)
Date: Fri Oct 28 13:21:25 2005
Name: M3
Subject: わがんねぇべなぁ

こごではM3なんだげっと、くまくらがつぐってる高校のHPのBBSでは実名で出でます。 ○○○(C)って。フグダやくまくらど話していました。 石巻日本語で書き込みしてんのはオイぐれだがら、名前はすぐわがっと思うげっと、 顔はわがんねぇべなぁ… で、クラシックは古いのすか聴がねんですよ。 メインはドイツの3B。 最近は平均律を好んで聴いでんだっちゃ。 音楽的な背景もねぇし、マニアっつうほどでもねぇんだげっとね。
Id: #keizi20051027175818 (reply, thread)
Date: Thu Oct 27 17:58:18 2005
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20051027115748
Name: 後藤文彦
Subject: なにすや

あら、だいだべ。 確かにこないだの同窓会では、 あんまり(ほとんど)喋ったごどねえ人がらまで、 あんだのページ見でるよっつわいで、 ながながおしょしい思いしすた。 ちなみに高校の頃はバルトークの協奏曲だの刺激的なやづばり 聞いでだおんな。
Id: #keizi20051027115748 (reply, thread)
Date: Thu Oct 27 11:57:48 2005
Name: M3
Subject: 驚きました。

グールドのノンレガート奏法って検索したらここに辿り着きまして… 作者のページ見たら何か聞いたことのある名前。 石巻のことにも書いてある。 何!? ひょっとして! プロフィールを見ると… 見だごどあっちゃ〜。 話すたごどは1回もねーげっと。 顔は覚えでんのっしゃぁ。 同級生だがら。 この前の冬の同窓会も来てやよね? オイのごどはわがんねぇがもしゃねげっと、顔ぐれは覚えでっと思うんで… まだ書き込みすっから。
Id: #keizi20051011181526 (reply, thread)
Date: Tue Oct 11 18:15:26 2005
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20051009035136
Name: 後藤文彦
Subject: パラパラジャズ

最近、書き込み頻度が高くなってきたようで有り難いことです。 私はここを見てはいますが、なかなか適宜の反応ができずにおり、 すいません。 Kazuさん、お薦めのジャズピアニストを多数 紹介して戴き、 どうもです。機会を見て少しずつ開拓してみようと思います。

文字化けは、原因調査のため、そのままにしておきます。

キース ジャレットのジャズの即興は、だいぶ前に初期のCDを買って 聞いてみたのですが、私が聞いたものに関する限り、 どうも、クラシックの近現代の無調性音楽のような感じで、 私がクラシックの無調性音楽をあまりいいと思わないのと同じ様な感じで あまりいいとは思えませんでした。 たぶん、もっと違う感じの曲もあるんでしょうが、その後、 特に開拓していません。 チック コリアの初期のピアノ即興は、 モード的な調性感があって割りと気にいりましたが、 それで期待して、チック コリアの中期?のCDを買ったら、そんな感じでも なかったので、その後、開拓してません。

ちなみに、キース ジャレットのクラシックは、ある程度は聞いています。 ショスタコービチの24の前奏曲とフーガは、すごく淡泊な感じ、 というか、キース ジャレット自身、この曲を自分の曲のようだと言っていた とかいう話を友人から聞いてから、キース ジャレットの曲というのは、 私が ショスタコの室内楽をあまりいいとは思わない のと同じような感じの曲かも知れないという偏見を抱いてしまって、 特に開拓してませんでした。 ここ で推薦されていた平均律もかなり淡泊で、 あまりパラパラ した感じがなく、上記のショスタコの印象と重なって、 どうもキース ジャレットのクラシックも敬遠しています。 割りといいと思ったのは、チェンバロでペトリのリコーダーを伴奏しているやつ (ヘンデルとバッハ)でしょうか。

最近、ジャズピアノの即興でいいと思ったのは、 ケーブルテレビのミュージックエアかなんかでやってたやつで、 ハンコックが80年代ぐらいに、 自分のピアノ演奏をパソコンに覚えこませて、 その自分のピアノの自動演奏に合わせてアドリブを入れていくやつです。 曲目はウォーターメロンマンとかだったでしょうか。 なんか、ドビュッシーっぽい響きでもあるんですが、 それにアドリブを重ねていくとなかなか対位的でかっちょいいと 思いました。で、早速、ハンコックのピアノソロでウォーターメロンマンとかの 入ったCDを買ってみたのですが、(まあ、きれいな曲集ではありますが)、 あの、自動演奏にアドリブを重ね合わせるような対位的かっちょよさは 特に感じられませんでした。 という訳で、ハンコックの開拓も一時中止。

といった感じでしたので、色々と開拓しがいのありそうな ジャズピアノ各種を紹介して戴けるのは有り難いです。


Id: #keizi20051009035136 (reply, thread)
Date: Sun Oct 09 03:51:36 2005
URL: kazucafe-ss@vs.rpg.miinet.jp
Name: Kazu
Subject: すみません
先ほどの(下の)
書き込みですが
見事に文字化けしたので、
お手数ですが削除してください。
すいません。
再度書き込みます。
初めまして。プリズムを検索して旅してたら、こちらに辿り着きました。
興味深く読ませてもらいました。クラシックはずぶの素人ですが、
ジャズピアノは結構知っている方だと思っています。
そこで、お勧めのピアニストがいるので興味があれば聴いてみて下さい。
個人的にメルドーより好きなピアニスト達です。
有名なので即に知ってるかもしれませんが、キース・ジャレット。
非常にたくさんの作品があり、どれもそれぞれ良いところがありますが、
とりあえずピアノトリオで「スタンダーズ・ボリューム1」、CD2枚組の
「トリビュート」と「スティル・ライブ」、ソロでは「パリ・コンサート」
や「ソロ・コンサーツ(ブレーメン/ローザンヌ)」。これが気に入れば、
ほとんどの作品が気に入る(箇所がある)と思います。
多くの演奏がホントに即興らしいです。
そういえば、バッハとかクラシックの作品もありますけど、
クラシックファン、ジャズファン双方から賛否両論があるそうです。
演奏中のうなるような?声と、くねくねした動きが面白いです。
DVDもどうぞ。今月、日本でソロコンサートがあります。
次に、エンリコ・ピエラヌンツィ。
バッハ的?なところは見受けられないと思いますが、
ある時からクラシックの影響が感じられる演奏をするようになり、
現在多くの欧州出身ジャズピアニストが彼から何らかの影響を受け
ているといわれています(この次のアーティストもそう)。
お勧めは、ジャズ寄りなのが 
「ザ・キングダム(マッズ・ヴィンディング名義)」、
「ディープ・ダウン」、「ノー・マンズ・ランド」、「シーワード」
、「チャント・オブ・タイム」、「プレイ・モリコーネ」。
室内楽的なのは、「Trasnoche」、「Racconti mediterranei」
、「Con infinite voci」です。
あとは、ジョバンニ・ミラバッシ。お勧めは、「ダル・ヴィヴォ!」、
全作品です。日本のマイナーレーベル澤野工房からほとんどの作品が
発売されてます。視聴もできます。去年に続き今年も来日。
澤野工房ホームページで発売中。
そして、ヨアヒム・キューン。最強(最高ではなく)のトリオと呼ば
れていたダニエル・ユメール、ジャン・フランソワ・ジェニー・
クラークとの作品が圧倒的なテンションがあり良いです。
「Live Theatre De La Ville Paris 1989」、「Easy to Read」、
「From Time To Time Free」。「Collection」はこのトリオでの
ベスト盤。他にも、このトリオの作品がありますが、
かなり手に入りにくいです。
その他お勧めは、プリズムに近い感じのジャン・フィリップ・ヴィレ
・トリオ(エデュアール・フェルレ=ピアノ)の「Considerations」、
「Etant Donnes」(澤野工房で視聴可)。
ハンガリーの若手ソルト・カルトネッカーの「In The Beginning 
There Was The Rhythm 」、「レイニー・フィルムズ」。 
ジョン・テイラーの「覚醒」、ゴードン・ベックの「ジャズ・トリオ」
これ以上挙げると、きりがなくなるので、このへんで。
現在E-mailが受信できない状態(原因不明)が続いているため、
メールされても返信が出来ないかもしれません。あしからず。
それと、2ちゃんねるの"超絶技巧なピアニスト"というスレッドが
面白いので是非。クラシックピアノファンVSジャズピアノファン??

Id: #keizi20051009025051 (reply, thread)
Date: Sun Oct 09 02:50:51 2005
URL: kazucafe-ss@vs.rpg.miinet.jp
Name: I Kazu
Subject: パラパラピアノのページをみて
初めまして。Prysmを検索して旅してたら、こちらに辿り着きました。興味深く読ませてもらいました。クラシックはずぶの素人ですが、ジャズピアノは結構知っている方だと思っています。そこで、お勧めのピアニストがいるので興味があれ????

?Τa¨?a°?
?
???Υ??"Standards Vol.1C"Tribute"Still Live"Paris Concert"Solo-Concerts Bremen/Lausanne???????Хa°????DV?
?

Enrico PieranunzХ???α????
п?α?? "The KingdoMads Vindin","Deep Down","No Man'Land","Seaward","Chant of Time","Play Morricone?Τ"Trasnoche","Racconti mediterranei","Con infinite voci

Giovanni Mirabass"Dal Vivo??Υ??????
http://jazz-sawano.com/
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Joachim Kuh″???Υ????Daniel Humair, J.F. Jenny-Clar???"Live Theatre De La Ville Paris 1989","Easy to Read","From Time To Time Free"CollectionΥ???Υ?Υ??

Prys??Jean-Philippe Viret<layer src=

Id: #keizi20050928104040 (reply, thread)
Date: Wed Sep 28 10:40:40 2005
Name: 世界日報

     世界日報ニュース         《特報》 「週刊金曜日」が記事盗用/独自取材装い選挙総括 時事、共同通信記事から大部分を引用  ジャーナリストの筑紫哲也(TBSニュースキャスター)、本多勝一の各氏ら が編集委員となっている総合週刊誌「週刊金曜日」が、時事、共同両通信社の配 信記事を無断で転用、先の衆院選を総括した同誌取材班の独自記事として掲載し ていたことが二十七日までに、世界日報社の調べで分かった。今回の衆院選では 「朝日新聞」記者による虚偽報道が発覚し、報道機関の報道姿勢や倫理観が厳し く追及されたばかり。にもかかわらず、他社の記事をあたかも自社記事のごとく 平然と盗用し、読者を欺いた「金曜日」誌の責任が厳しく問われよう。    全文を読むのは、以下のHPから(無料公開中)    ↓          ↓ ◆http://www.worldtimes.co.jp/special2/kinyoubi/050928.html  
Id: #keizi20050818021548 (reply, thread)
Date: Thu Aug 18 02:15:48 2005
Name: Chiari_Daizyukai
Subject: 統計

音楽サイトなのか、科学サイトか、言語サイトなのか・・・。判別する気も起きないほど の膨大な文章ですね。原博の項目でたどり着いたのですが、折角なので最近の話題に近い 話(科学、音楽)から。 統計手法で集団間の能力差などを測るというのは昔から行われてきたのですが、男女間の 音楽的能力差を統計的に調べて発表した研究者(教育系)がいます。 十数人の被験者からデータをとる  => 10%程度の差が出た  => 脳機能に差がある  => 男女差に合わせた(効率的?)教育をするべきだ という、血液型占い並に短絡的な結論でした。 某国大統領の家庭教師ライスさんかはどうなるのか、とか、音楽的能力なら私と比べてみ ましょうか、とか頭に浮かんだのですが、まあ、そういう人たちは、個々人の能力差なん て考えるつもりは初めから無く、政治的な目的で動いているだから聞く耳持たないでしょ うね。
Id: #keizi20050809230648 (reply, thread)
Date: Tue Aug 09 23:06:48 2005
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20050809200612
Name: 後藤文彦
Subject: 秋田に来て4年になるが、未だに秋田の道路が分からない(地図を見ても)

このところ訪問者がめっきり減っていたところに、 大作をどうもです。興味深い頁がリンクされまくっていて、 一通り目を通すのになかなか時間がかかりそうです。 特に正しく測るとはどういうことか?とかは、 正に興味のあるところです。
Id: #keizi20050809200612 (reply, thread)
Date: Tue Aug 09 20:06:12 2005
Name: かまだ
Subject: 『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その4.各論 (前の続き)

以下、特に断り書きのない限り、「本書」とは『話を聞かない男、地図が読めない女(文庫本版)』(主婦の友社)を指します。引用は同書から。また、「著者」とは、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズの両氏を指します。

 本書を教科書代わりにしておかしなことを覚えこんでしまうと、ちゃんとした科学知識を身につける妨げとなります。性ホルモンの働きについてはここ、脳の働きについてはここ、進化論についてはここあたりから入門しましょう。本書程度のヨタ本と比較すれば、書き手の実力差は歴然としているでしょう。文章を読んで、書き手がどの程度の実力の持ち主かを見極める訓練を積んでおくことは、とても大事です(ヨタ本に騙されないためにも)。
 著者は、進化論に対する最も初歩的な誤解である「獲得形質の遺伝」「生物の目的進化」を信じこんでいるふしがあります。「新しい技能を身につければ、遺伝によってそれが子どもにも伝わるはずだ。」(本書38ページ)、「失敗したと思われたくない気持ちを100万年抱きつづけた結果、男は脳のなかにそれをプログラミングしてしまった。」(本書185ページ)。これについてはここの「進化をめぐる誤解」の項目参照(読みづらい!)
 本書には、右脳左脳の俗説が頻繁に出てきますが、それについてはここ参照。

 男性ホルモンは、女性生殖器官の機能や発育を阻害し、逆に女性ホルモンは、男性生殖器官の機能や発育を阻害する働きがあることが知られています。この作用を利用して、ホルモン療法が行われています。副作用として、乳が出なくなる、一時的な不妊(投与量が多ければ永久不妊)、一時的な性的不能(投与量が多ければ永久不能)などの症状があらわれますから、その点については、治療の際に医者からきちんとした説明があるはずです。けど、「ホルモンの副作用であなたの空間能力が向上して地図が読めるようになる」だの、「副作用でコミュニケーション能力が高まる」だの言い出すトンデモ医者がいたら、そんな医者など即刻取り替えるほうが身の安全のためだと思います。

 さて、本書の表題にもなっている「地図読み能力」。著者によれば、男性ホルモンの作用によるんだそうです。けれど、百年前は、性別を問わず大抵の人は地図が読めなかったし、現代だって、開発途上国の人は男も女も大抵 地図が読めません。実際、地図読み能力の差は、「性差」なんかより、「時代差(地図が普及した時代/していない時代)」や「地域差(先進国/開発途上国)」のほうがはるかに大きいだろうことぐらい、容易に予測がつきます。「車を運転する人/しない人」、「高所得家庭出身者/低所得家庭出身者」の間にも、歴然とした地図読み能力差が認められるでしょう。要するに、人間を二つのグループに分けた場合、行動範囲が狭かったり、教育課程が低かったりするグループのほうが地図読みが苦手な傾向が出るということです。タイ人は 地図が読めないなんて言う人がいますが、今後もタイが順調に経済発展を遂げ、広範囲を日常的に移動する生活に順応すれば、地図が読めるタイ人 が増えてくることぐらい予想できます。性ホルモンなど持ち出す必要もないのですが。
「地図を回すのは方向音痴の証拠」なんていうのも、地図が読めない著者の勝手な思い込みです。地図読みに長けた人なら、逆に、高度な地図読み能力を発揮しなければならない場面になるほど、地図を回す必要が生じると言うでしょう。主要幹線道路を車で漫然と走っている時にはわざわざ地図を回さなくても、複雑な路地を何度も右左折していく時には、地図を回すでしょう。ちなみに登山におけるルートファインディングには、非常に高度な地図読み能力が必要とされますが、「地図回し/体回し」は必須のテクニックです。

 本書は全篇ツッコミどころだらけすぎて、いちいち挙げていくときりがないので、このへんでやめときます。参考までに、本書を批判する記事として、こちらを紹介しておきましょう。このページのネタ元のひとつとなっている、大和久将志氏が「AERA]に掲載した記事は、残念ながら私は未読なのでコメントできません。ただ、引用されている《言っては悪いが、これだけ聞けば「酒場の与太話」である。……脳科学の成果は「与太話」に結実したということか》とか、《「脳科学ではこうなる」というのを集めると、ものすごく陳腐な人間像ができるわけです》なんてのは、非常に痛烈です。「女のほうが脳梁が太い」(本書78ページ)なんて巷でよく言われていますが、本書によって広められた都市伝説にすぎないのかも。

 駄本を読んで頭痛と目まいを起こしたあとは、まともな文章でも読んで目を休めましょう。「人間の能力を不正確に測り、結果を差別に利用する」という著者とは対極の立場に立つ人・ビネー(知能テストの創始者)の試行錯誤の足取りが書かれています。「人間の能力をできるだけ正確に測り、結果を適切なサポートを与えるために利用する」というビネーの理想こそが、もっと世に広められる価値があるのではないでしょうか。

  (おわり)


Id: #keizi20050809200601 (reply, thread)
Date: Tue Aug 09 20:06:01 2005
Name: かまだ
Subject: 『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その3.人間関係 (前の続き)

以下、特に断り書きのない限り、「本書」とは『話を聞かない男、地図が読めない女(文庫本版)』(主婦の友社)を指します。引用は同書から。また、「著者」とは、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズの両氏を指します。

 本書が疑似科学書であることを指摘すると、「これは人間関係についての本だ」と言って弁護しようとする人がいます。けど、本書から疑似科学的こじつけを取り除けば、いったい何が残るというのでしょうか。百歩譲って人間関係の本だとしても、やっぱりトンデモ本であることに変わりはありませんから薮蛇です。

 人間の騙されやすさを論じる際に、よくバーナム効果という言葉が使われます。この心理を利用すれば、デタラメな心理分析がぴたりと的中します
 以上のことを念頭に置いて、ここに引用されている「ボブがスーたちの会話を理解できないわけ」を考えてみましょう。 余談 : ひとたびお喋りに夢中になると他のことが見えなくなり、ボブに対する配慮が全くできなくなるスーは、物事の並行処理能力やコミュニケーション能力が著しく低い人であることがわかります。また、「相手の話が理解できないから」などという訳のわからない理由でキレるボブは、冷静な状況分析能力や総合的な判断能力が著しく低い人であることもわかります。そう、種明かしはこうです。
「趣味嗜好や関心領域の異なる人たちの会話は、全く理解できない」
 10代の連中が談笑している中に70代の人が混じっている場合とか、ガンダムファンの会合に、ガンダムなど知らない人が紛れ込んだ場合とかを考えればわかります。性差など持ち出すまでもないことですが、脳の性差にこじつけて説明付けると、あたかも男の本質・女の本質をぴたりと言い当てているかのように信じこんでしまいます。本書に紹介されている他のケーススタディも、こんな調子です。

 本書には繰り返しこんな意味のことが書いてあります。
「男女間にトラブルが起こるのは、男脳と女脳が根本的に違うからだ」
 もう、おわかりでしょう。
「人間関係がこじれるのは、「私脳」と「あの人脳」が根本的に違うからだ」
 って言うか、別に脳なんか持ち出すまでもないことです。
「人間関係にトラブルはつきものである」
「人それぞれ考えが違う」
 なんだ、当たり前すぎてくだらねー。
 著者の男脳・女脳理論では、嗜好も能力も近い同性間で起こる激しい対立が説明できません。著者は、「男も女も、自分と同じようにふるまうことを無意識のうちに相手に期待している。だから二人の関係がおかしくなってしまうのだ。」(本書19ページ)と言いますが、著者の理想とする「完全な性別役割分業制度で、男女が同じであることを期待しない社会」になったところで、やっぱり男女関係はもめるだろうに。あと、脳が一人一人異なることがわかったところで、人間関係の悩みなど解決しません。これも当たり前ですが。

 注意深い読者なら、「男脳と女脳は根本的に違う」のスローガンは、いさかいの真の原因を理解しようとせず、具体的な対処法も示さずにごまかすだけの便利な言い草だと気づくでしょう。ある種の「割り切り」は、有用な処世術の一つではありますが、常に有効だというわけではないでしょう。どのみち価値観も、負ってきた経験も異なる人間同士のつきあいです。時には衝突を覚悟で葛藤しなければならないことだってあるでしょうに。夫婦間ならなおさらそうでしょう。価値観の異なる人間同士が折り合いをつけ、程良い妥協点を見出していくには、とことん話し合うことだって必要です。「男と女は違う」の一言で逃げてばかりいていいのでしょうか。

 当たり前のことを当たり前に述べていればいいものを、こじつけのヘンテコ理論やら、最新の研究成果と称する珍説やらでぐちゃぐちゃにして、さんざん電波を飛ばしまくっているだけの本書。人間関係指南書としても、完全にダメ本です。

『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その4.各論 に続く。


Id: #keizi20050809200553 (reply, thread)
Date: Tue Aug 09 20:05:53 2005
Name: かまだ
Subject: 『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その2.疑似科学 (前の続き)

以下、特に断り書きのない限り、「本書」とは『話を聞かない男、地図が読めない女(文庫本版)』(主婦の友社)を指します。引用は同書から。また、「著者」とは、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズの両氏を指します。

 優れた疑似科学批判はすでにたくさんあるので、改めてここで繰り返す必要はないでしょう。疑似科学についてはここ参照。下の方に関連ページがいろいろ紹介されています。本書は典型的な疑似科学本です。

 本書の著者については、ここに紹介があります。著者は、自身が主催する怪しげなセミナーの講師。専攻について触れられてもいないことからして、二人の著者のうちいずれもが、脳科学をきちんと学んだわけではないらしい。科学の素養があるかどうかも怪しい。著者の能力の程度は、本書を読めば一目瞭然です。ちなみに本書の半分くらいは下ネタ話で占められています。くだらない。
 本書の特徴を挙げておきましょう。

  1. 論理展開が支離滅裂であり、随所に飛躍や破綻がみられる。
  2. 同じことばかり何度も繰り返す。
  3. そのくせ物忘れが激しい。

 この手の稚拙な文章は、疑似科学本一般によくみられます。自分の意見をきちんと論理的に述べる能力がないからこそ、科学の威を借りたがるのでしょう。

 著者は、「男の脳と女の脳は根本的に違う」と執拗に繰り返し続けます。けれど時たま、取って付けたように(批判された場合に備えてのセコイ逃げ道を用意し、かつ自分は人格者であることを誇示しようとして?)こう言います。

男女は生まれつき異なる行動を「しがち」だということにすぎない。男女のどちらかが、かならず特定の行動を取る、あるいは取るべきだと決めつけるつもりは毛頭ない。
(本書29ページより)

 著者の主張を要約すると、こうなります。
「男の脳と女の脳は根本的に違う。男の脳と女の脳は根本的に違う。男の脳と女の脳は根本的に違うわけではない。男の脳と女の脳は根本的に違う。男の脳と女の脳は根本的に違う。・・・・・・」
 完全にギャグです。
「男は道に迷わない」と繰り返し書いたかと思えば、「男はしょっちゅう道に迷う」(本書171〜172ページ)と書く。教育現場で相手の尊重や協力・寛容を教えることを「教育の女性化」(本書335ページ)と怖気をふるっていたかと思えば、今どきの男には相手への尊重を教えようとしない(本書337ページ)と嘆いてみせる。「男は感情を高ぶらせることなく、論理や言葉を操り(左脳)、立体的な思考で解決策を見いだす(右脳の前部)ことができる。」(本書180ページ)と言った舌の根も渇かぬ次ページで、「男の脳は機能ごとの区分けがはっきりしているため、感情への処しかたは下等な動物レベルでしかなく、言ってみれば敵を反射的に攻撃するワニ並みだという。」(本書181ページ)と言う。男は空間能力が優れているだの言語能力が劣るだのとさんざん書いておきながら、自ら自説を覆します。

男の場合、冷蔵庫をのぞきこむときに脳が探しているのはバターそのものではなく、「バター」と書かれた文字だという研究結果もある。
(本書45ページより)

 なるほど、男は「バター」の文字を読み取る言語能力はあるが、空間内の物の配置はわからないわけか。
 ひどい健忘ぶりです。同じことばかり繰り返すのも、前に書いたことを忘れてしまうのが原因かもしれません。著者によれば、「エストロゲンは記憶を助ける働きもある。」(本書214ページ)そうですから、脳にエストロゲンを注射したほうがよいでしょう。その場の気分次第でコロコロ変わるようなことを「科学的事実」とは言いません。ただの思いつきです。

 遺伝決定論を振りかざして差別を正当化する人が、都合次第で瞬時に文化決定論者に豹変するのはよくあること。著者もまた、立場を二転三転させます。本書334〜335ページあたりを読むと、もはや性別役割というものは、絶えず教育を施し、刷り込み続けていなければ、維持も継承もできないかのようです。著者はこう言いたいのでしょうか。
「人間の思考や行動は、生まれた時から決まっており、文化や教育によって変化することはない。しかし、近年になって文化や教育が変化したせいで、人間の思考や行動は変化してしまった。よって文化や教育を変化させ、人間の思考や行動が変化しないように人間の思考や行動を変化させるべきである」
 もう無茶苦茶です。著者は自分がいったい何を信じているのか理解する能力すらないのでしょうか。科学云々以前に、著者は基本的な論理能力に問題があることがわかります。

 疑似科学者は、批判を受けても、誤りを認めたり自説を再検証し直したりすることはまずありません。かわりに、その場しのぎの仮説(アドホックな仮説)を繰り出してくる場合があります。その場しのぎの仮説は、しばしば反証不能であったり、未知の作用機構を持ち出していたり、疑似科学者のそれまでの理論とは完全に矛盾していたりします。トンデモさんの理論はツッコミどころだらけ。ツッコマれるたびにその場しのぎを繰り返すたびに、トンデモさんの理論は、全く辻褄の合わない支離滅裂な内容になっていきます。本書に対する以下の数々のツッコミ(というより、著者の論法を逆手に取ったパロディや皮肉)に対して、著者がどんな苦し紛れのその場しのぎをひねくり出すか、なかなか楽しみです。

 トンデモ説支持者は、批判を受けると、しばしばトンデモ説に含まれる部分真理を強調することで、トンデモ説全体を擁護しようとします。自論に都合のよい事例ばかりを寄せ集めてつぎはぎし、部分真理をすさまじいまでに拡大解釈したり誇張したりして誤誘導を狙うのは、疑似科学者の常套手段。こうした疑似科学説を痛烈に皮肉った有名なパロディに、「DHMOの恐怖」というのがあります。まんまと騙されてしまった人も、最後にオチを聞けば、「な〜んだ」でしょう。でも、種明かしを受けてもいっこうに目を覚まさず、「DHMOによって多くの人が死んでいるのは事実だ」などと言い張り続ける人たちが相手では、もはや完全にお手上げです。
 本書のトンデモっぷりをどれだけ聞かされようが支持をやめない人たちがいかにも言いそうな台詞はこうでしょう。
「でもやっぱり、男と女は違う」
 だ〜か〜ら〜。そういう問題じゃないって。

『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その3.人間関係 に続く。


Id: #keizi20050809200539 (reply, thread)
Date: Tue Aug 09 20:05:39 2005
Name: かまだ
Subject: 『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その1.自然主義的誤謬

以下、特に断り書きのない限り、「本書」とは『話を聞かない男、地図が読めない女(文庫本版)』(主婦の友社)を指します。引用は同書から。また、「著者」とは、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズの両氏を指します。

 この問題の根本的な原因は、男と女はちがうという単純な事実に尽きる。どちらが良い悪いではなく、ただちがうのである。これは科学者、人類学者、社会生物学者には常識でありながら、あえて世間には知らせてこなかった事実だ。というのも、人種や性別、年齢などで人間を差別しない、つまり「政治的に正しい(ポリティカリー・コレクト)」ことをめざす社会では、そんなことを口にするとつまはじきにされるからだ。いまの世の中では、技能や適性、能力において、男女差はないことになっている−−だが、その前提が完全な誤りであることは、科学の世界では以前から知られていた。
(本書16ページより)

[問1]  血液像には、このように性差があることが知られている。血中に含まれる性ホルモン量も、性別により大きな差が存在する。にもかかわらず、血液学の教科書は、「男血液・女血液」という分類は一切していない。「男血液と女血液は根本的に違う」と世に言い広める科学者も存在しない。その理由として適切なものを次のうちから選べ。
  a.「政治的に正しい」ことをめざす社会でつまはじきにされることを恐れているから。
  b.あえて世間には知らせたくないから。
  c.バカバカしいから。

[問2]  次の文章は、歴史学に対する根本的な無知と誤解に基づいて書かれている。ツッコミを入れよ。

 いまの世の中では、人を殺さないことが「法律的に正しい」ことだとされている−−だが、その前提が完全な誤りであることは、歴史学の世界では以前から知られていた。(以下、歴史上のさまざまな虐殺や残虐事件の数々を並べ立てる) このように、殺人が普通に行われてきたことを、歴史学者たちは明らかにしてきた。ゆえに、どんどん人を殺してもよい。

自然主義的誤謬については、ここここを参照のこと。ただし、最初の提唱者ムアの自然主義的誤謬批判は、ちょっとおかしな主張だったようです。

 他の生物個体から食物を盗んだり奪ったりする行為は、動物界でごく普通にみられる当たり前の行動です。自分で食物を探したり、獲物を捕えたりするにはかなりのエネルギーを費やすことを考えれば、これは最小限のエネルギー消費で食物を得る効率的方法として説明がつきます。より巧みに盗みを働く個体が生き残りやすくなるような淘汰圧も働くでしょう。人類の歴史を見ても、より大規模な略奪行為をする者が大いに栄えてきたことがわかります。では、人間は盗みを働くよう遺伝的に決定していることが科学的に証明されれば、窃盗や強盗が正当化できるでしょうか。人間の脳は、相手の隙を見て金品を失敬することにかけては優れた適性を示すけれども、ε-δ 論法を理解することにかけては絶望的なほど適していないことが科学的に証明されれば、学校で数学を教えるのは廃止して、かわりに万引のテクニックを教えたほうがよいのでしょうか。
 人類のありとあらゆる文化圏で、ほんのつい近代に至るまで、政治は、占いや神がかり的な託宣に基づいて執り行われてきました。おそらく、それが人間の自然な本能というものでしょう(現に政教分離を建前とする国だって、あまりうまくいっているとは言い難い)。では、これからも政治は、占いや神託で動かしていくべきでしょうか。

 さて、冒頭に引用した著者の文章、どうもどこかで見覚えがあると思ったら、ありました。疑似科学批判の古典『奇妙な論理』(ハヤカワ文庫NF)の中で、ガードナーは、ナチスのユダヤ人迫害を正当化したユリウス・シュトライヒャーの次の言葉を引用しています。

「ユダヤ人の血球はゲルマン人の血球とは完全にちがっている。これまで人は、この事実が顕微鏡による検査によって証明されるのを妨げてきた。」
(マーチン・ガードナー『奇妙な論理』 「憎悪を煽る人々」の章より)

 ナチス時代には遺伝子は未発見、脳の働きもまだ一般にはあまり知られておらず、血の違いこそが人の優劣を決めると信じられていた点に注意。シュトライヒャーの文と著者の文は、半世紀以上を経て全く独立に書かれたものとは思えないくらいそっくりです。「顕微鏡による検査」などと(当時としては)最新の科学が事実を明らかにしたかのように演出する手口と、CTスキャンやらMRIやらを持ち出す著者の手口も同じ。差異を示すことによって差別を正当化する試みは、さまざまな人たちによって繰り返し行われてきました。普段は猛烈に反科学な人たちが、差別を正当化する疑似科学を前にしたとたん、態度を一転させて「お科学さまっ!」とひれ伏してくるのは実に不気味です。

 OECD諸国間で科学的常識の理解度を国別に調査したことがあります。私はこの調査に疑問を持っていますが、それはひとまず脇に置く。この調査結果を、科学能力の「国差」と名付けることにしましょう。見てのとおり、日本人の科学能力は、先進国の中ではほぼ最下位であることが判明しました。よって、日本人は科学に関係する職業(理系の研究者、技術者、理科の教師などなど)に就くべきではありません。日本の科学教育は即刻廃止しましょう。日本人の脳は科学に適していないことは明らかだからです。国差を否定してはいけません。違いを認め合いましょう。え? じゃあ、日本人はどうすればいいかって? 簡単です。さまざまな能力の国差を調べれば、日本人に適した分野がおのずと見つかります。

 極めつけに、「ピーズ差」も徹底的に調査しましょう。人間を、ピーズ人(本書を支持する人。「ピーズ脳」の人)と反ピーズ人(本書に批判的な人。「反ピーズ脳」の人)に分類します。両者の読解力・文章力・論理構成能力・科学能力などの能力差(ピーズ差)を比較調査しましょう。結果はあまりにも容易に予測がつきます。有意なピーズ差が認められれば、日常生活のありとあらゆる場面で、ピーズ人と反ピーズ人を徹底的に区別し、事あるごとにピーズ差を強調しましょう。「ピーズ脳と反ピーズ脳は根本的に違う」が合言葉です。何度も繰り返し唱えましょう。
 また、最新の脳科学研究によって、ピーズ差が生じる原因を解明しましょう。ピーズ人と反ピーズ人の脳のCT像を比較するもよし、MR像を比較するもよし。脳血流イメージングやら脳シンチやらPETやら、ありとあらゆる手段を総動員して、ピーズ差の解明に努めましょう。人間の脳は空白の石板ではありませんから、ピーズ差が生じるのも先天的な脳構造の差に原因があるはずです。期待しましょう。

『話を聞かない男、地図が読めない女』書評 その2.疑似科学 に続く。


Id: #keizi20050719224816 (reply, thread)
Date: Tue Jul 19 22:48:16 2005
Name: ごとう
Subject: 試験書き込み
ちょっと試験書き込み。

Id: #keizi20041110223302 (reply, thread)
Date: Wed Nov 10 22:33:02 2004
In-Reply-To: k0411_0604.html#keizi20041109215519
Name: ごとう
Subject: vine(というかEUCデフォールト環境)から書き込むと

プレビュー画面で文字化けするようなので、 プレビュー画面その他のメタタグでJISコードを指定してみる。 さて、この掲示のプレビューはどうなるか。
Id: #keizi20041109215519 (reply, thread)
Date: Tue Nov 09 21:55:19 2004
Name: 後藤
Subject: Vineから試験書き込み。

最近は、有料サイトも無料サイトも合併だの吸収だのと ドメイン変更の頻度が高い。geocitiesの方のリンク先も 変更しておかなければ…
GOTOU Humihiko (Web Site)
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